カワイイとコワイが混ざりに混ざり合ったコワカワイイ、それでいてカラフル。
生活をする中で私たちの身近には決していない、不思議なぬいぐるみたちを次々と誕生させる
ぬいぐるみアーティスト、ミヤタケイコ氏の作品展示会、「POWER POP ROOM」が
12/22〜26の5日間、カフェAgra Bowlで行われた。
まず、入口から4匹のワイルドキュートなクマたちとご対面。ここからもう刺激的!
店内には迫力ある巨大ポスターが吊るされ、Tシャツ・ポストカードなどキュートな
オリジナルグッズも販売。カフェ内にたくさん吊るされた、手触りバツグンの
GREEN RABBITたち。一見、宇宙人...！？と思ったりもしたが、そんなことはない。
カワイイさがたまらないウサギだ。このウサギたちもイベント中にはなんと、
USAクッキーというスイーツとして登場したり、あぐらオリジナルプレートとの
コラボギフトUSARAとして現れたりと大活躍だった。
今にも食べられてしまいそうな状況にいながらキョトンとしたあの表情には
愛しささえ感じられる。
イベントの間は「ニッポニアエレクトロニカ」の浜里堅太郎氏が、ミヤタケイコ氏の作品から
受けた影響により彼女のために制作したオリジナルサウンドに包まれる。
普段から色であふれている中で生活をしていても、彼女の作品の色鮮やかな動物たちを
見るだけでビジュアル的にも色どりでもかなりの刺激を受ける。
だが今回は作品を見るだけではなく、実際にカラフル満載のフードとして作品が登場
するという。しかもミヤタケイコ氏本人がぬいぐるみではなく、
料理をふるまうのは後にも先にもカフェAgra Bowlだけ!という限定された貴重なイベント。
まずは12/24のクリスマスケーキとして用意した「クマクビケーキ」。
名前からもドキッとするが、ピンク・ブルー・パープル・イエロー・ホワイト・ブラック、
様々なカラーの粒チョコ・パウダーを用いて作られたケーキたちは、本当にぬいぐるみを
そのまま食べるのかと思うようなカラフルさ。
本人の手により1つ1つ丁寧に作られていく。
見た目だけではなく中のスポンジだってカラフル!というこだわり。
彼女の世界から一部飛び出したインパクト大!なフードとなった。
この「クマクビケーキ」。気になるいただき方は、お皿にそぉ〜っとクマクビをのせ、
そのまわりにラズベリーソースとメイプルシロップを垂らす。
クビから血を流してる姿をまずはアートとして作品を楽しみ、
十分に満喫したところでフォークを入れる。
聖なる夜にクマの頭にグサッ!!
デンジャラス!
だが、ここではまだ終わらない。
イベント最終日の12/26。フードコーディネーター「Q」と共に試行錯誤を重ねた末、
ついに完成した「毒FOODS」。
彼女の作品のイメージを壊すことなく、さらにカラフルさにも手の抜かないみごとなメニューが
ここに生まれた。
すべてにおいて刺激的な毒メニュー。
ピンクの中でミズイロのクリームが漂う、「ビーツのスープ」。見かけとは裏腹にマイルドなおいしさ。
お客さまにもかなりの好評をいただいたヒットメニューだ。
「黒い森のオトモダチカレー」と題した3色のタイカレー。お皿に盛った黄色いターメリックライスの
中央の凹みにケチャップの赤目USAラスクを立たせ、そのまわりにはムラサキキャベツ・ハム・
ニンジンのウサギ、リスがペタリとはり付く。そこにイカスミのブラック、ホウレンソウのグリーン、
スパイスのイエローの意外にも辛さの強い3種類のカレー。これはかなり本格的な味を出していた。
この辛さにやられたところでナイスなタイミングで現れるクリームぜんざい。
イエロー・ブルー・ムラサキ・ピンクのビックリ!カラフル目玉白玉。ゼリー、アイス、あんこ、
フルーツの甘さが心と口を癒す。そしてラストに、当日まで明かされなかったオマケーキ!!
ポッキーに鈴カステラを5コさしたら短く折ったポッキーを1つのカステラに2本ずつさし込む。
さらにチョコなどをのせたところでついに出来上がったのはなんと、キュートな虫ケーキ。
そこにパンの耳入りの不思議な食感のラズベリーパルフェをそえて。
最初から最後まで、今まで食べ物として口にしたことのない、形・色が次々と目の前に登場し、
彼女の世界感がたっぷりつまった、異空間・異世界を味わうことができた。
驚きの連続だった今回のイベント。
今度は和菓子にも挑戦したいという彼女の、また新しいフードのアートを楽しめるときが
待ち遠しい。